■『HANEMAI MAGAZINE』通称『はねまが』は 【 読んでいただいているすべての人を応援しよう 】 というコンセプトのもと配信されているメールマガジンです。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● || <久遠寺蒼の呟き>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■こんにちは、久遠寺です。 最近、冬らしくなってきましたね! お体にはお気をつけください。 今年は紅葉が楽しみです。 夏が暑く、急に冷えてくると、 すごく鮮やかな色になるんだそうです。 今年はきっと綺麗だと思いますので、 よろしければ、どこかに遊びにいってみては?? || <今回のトピック>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ◎技巧主義、商業主義 :----------------------------------------------------------: ◎技巧主義、商業主義 :----------------------------------------------------------: ■読んでいただく前に。 今回はかなり私見が入っております。 お気に召さないようでしたら、 今号は読み飛ばしてください。 それでは、はじまります!! ■小説にもパターンがあるのです!! なんてのは、 昔から言われ続けたことですよね。 小説なのですから、 それはある種当たり前のこととなります。 ◇今回は、 その当たり前を、当たり前のように、 ご紹介したいと思います。 良い本を選ぶ基準として、 小説を書く留意点として、 参考にしていただければと思います。 ■今回の『パターン』とはなんでしょうか? それは、 物語を盛り上げるための、 必須パターンです。 俗に言う、 『ありきたりなシチュエーション』 のことを指します。 ■パターンの紹介にはいる前に。 例えば! 恋愛小説を書く、といった時には、 どんな要素が必要ですか? 答えはすごく簡単で、 登場人物を2人書けば、 それで恋愛小説は成り立ちます。 推理物を書く、といった時には? もちろん、犯人と探偵を書けば、 それで推理物になります。 ■では、 そこにパターンを意識してみましょう。 恋愛小説を書く、といった時に、 どうすれば読者が感動する物語になるでしょう? どちらか一人がいなくなればいいのです。 途中で死ぬでも転校するでも、なんでもいいのです。 ホラーを怖くするためには? 犯人を描かなければいいのです。 推理物を難しくするためには? 解読するためのキーワードを強調しなければいいのです。 ■当たり前じゃん! と思う人は多いでしょう。 そうです、当たり前のことなんです。 しかし、その当たり前を忘れている人が多いのも、 また事実なのです。 こんな簡単なことさえしてしまえば、 読者はその小説に興味を抱いてくれるのです!! たとえ、 自分なりに興味深いギミックやトリックを思いついて、 それを小説に書いたとしても、 読んでくれなければ意味を成さないのです。 興味を持つようなパターンに組み入れることで、 読者は自然とその小説を読むでしょう。 好感を持ってくれるに違いありません!!! ■ここまで読んでいただけた方、 どこか違和感をかんじましたか? すごく商業的な考え方だ! と思われた方も多いと思います。 ◇おそらく、 個人で創作をしている方でしたら、 今の考えに反発する方も多いでしょう。 > こんな簡単なことさえしてしまえば、 > 読者はその小説に興味を抱いてくれるのです!! > たとえ、 > 自分なりに興味深いギミックやトリックを思いついて、 > それを小説に書いたとしても、 > 読んでくれなければ意味を成さないのです。 > 興味を持つようなパターンに組み入れることで、 > 読者は自然とその小説を読むでしょう。 > 好感を持ってくれるに違いありません!!! このあたりですね。 私だって反感を覚えます。 ■しかし、 悲しいことにこれもまた一つの事実なのです。 私も昔あったのですが、 当時の自分の画力としては 面白い技巧をこらした小説を 書きあげることができたのですが、 評判は悪かったです。 ●話にのめりこめない ●登場人物が嫌い ●読んでいて混乱する といった内容でした。 その後でその技巧について説明すると、 【その部分だけ】は好感をもってくれました。 ◇つまり、 たとえ巧みなギミックをちりばめても、 小説自体に興味をそそられなければ、 ギミックの価値は0に等しくなるのです。 だから技巧主義に走りすぎるのは、 自分の才能を生かしきれない状況に 陥らせてしまう可能性があります。 もちろん、 ●好き嫌いが激しくてよい ●一部の人にだけウケればよい といったような、 はじめから読者ターゲットを絞っている場合でしたら、 このかぎりではありません。 ■小説は、 まず興味をもってもらうことからはじまります。 音楽や絵のように、 少しの時間で全部を見ることはできませんから、 読者は小説を選びます。 選ばれなかった小説は、 読んでさえもらえないのです。 だから、 読んでもらえるような努力をしなければ、 単なる自己満足で終わってしまう可能性があります。 そのためには、 定番と呼ばれるパターンを使うのは、 むしろ始めはアリだと思います。 ずっと小説を書いていて、 一定のファンができて、 どんな小説を書いても読んでもらえる…… そうなる前は、 むしろまずは積極的に読んでもらえるように、 王道、定番と呼ばれるような、 そんなパターンを使ってみるのもいいと、私は考えます。 ◇もちろん、 主人公が街角と女の子とぶつかって、一目ぼれして…… なんて使い古されたことはしなくて大丈夫です。 ヒロインが死ぬ、というパターンでだって、 交通事故で、病気で、自殺で…… というような、いろいろな形があります。 その背景にしてもそうです。 人物相関図は? 物語の時代は? 舞台は? あるパターン化された事柄でも、 自分なりの要素を取り入れれば、 ある程度面白いレベルにまで達することは、 可能なのです。 ■それでも……という方に、 こうしろということはありません。 ただ、一つのやり方として、 技巧主義の人には『汚いやり方』と呼ばれるような、 こんな方法もあるのだ、ということを、 知っておいていただければと思います。 小説を書く上で、 画力はもちろんですが、 知識もたくさん必要になります。 知っておいて、 損はないと思いますよ。 ■もしも、 小説を書き始めた、という方がいましたら、 まずは自分の小説を読んでもらうための 努力を怠らないようにしましょう。 サイトデザイン、レイアウトはもちろんのこと、 読んでいただく人が第一、と意識しましょう。 ある程度慣れたり評価をもらってから、 技巧主義で頑張るのでも、 遅くはないと思います。
過去記事:はねまがVol.8
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