過去記事:はねまがVol.5

更新日:

■『HANEMAI MAGAZINE』通称『はねまが』は

 【 読んでいただいているすべての人を応援しよう  】

 というコンセプトのもと配信されているメールマガジンです。



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|| <久遠寺蒼の呟き>
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■こんにちは、久遠寺です。

 先日は十五夜でしたね。
 皆さんは月をご覧になられましたか?
 私の住んでいるところからは、
 いつも以上に輝いている満月が見えました!

 ちなみに、
 十五夜の次の日の月を『十六夜(いざよい)』、
 そして順に
 『立待月』、『居待月』、『寝待月』
 と言うんだそうです!

 じょじょに月の出が遅くなって、
 待つ体制が変わっていくからなんだそうです。
 面白いですね!


■前回のはねまがトピック、
 『夢について』において
 文章の引用元が記載されていませんでした。

 芳賀幸四郎著
 「一行物――禅語の茶掛」

 より引用させていただきました。






|| <今回のトピック>
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 ◎モチベーションについて(その5)
 ○超・初級な文章の書き方(基本)



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   ◎モチベーションについて(その5)
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■前号までに4回にわたって、

 モチベーションをあげるためにはどうしたらいいか、

 という内容について取り上げてきました。


◇今号では、
 モチベーションと関わってくる、

 『恐怖』

 について、紹介していきたいと思います。


■皆さんは、

 失敗したら嫌だなぁ……

 と思うことはありますか?
 私はよく考えます。

 それは、
 何かをしようとする時、
 何かをしている時、
 何かをし終わった時、
 いつも感じています。


◇カフェーでのアルバイトを思い浮かべてみましょう。

 まず、出勤する前に考えます。
 「今日、レジ打ち間違えないかなぁ」と。

 次に、レジ打ちしている時に考えます。
 「今のお客さんへの対応よかったのかなぁ」と。

 そして、バイトが終わった時に考えます。
 「後からクレームがきたらどうしよう」と。


◇これらは、
 失敗した後の負の感情に起因します。

  ●失敗したら怒られる。
   怒られるのは嫌だからやらない方がいい。

  ●失敗したら恥ずかしい。
   惨めになる。

  ●前にもやったけどうまくいかなかった。
   今回もダメだろう。

 こんな感情が、根底にあります。
 笑われたり、怒られたり、恥ずかしくなったり……
 どれも嫌なことばかりですよね。


◇このような恐怖を、

 【失敗に対する恐怖】

 といいます。
 誰しもが持っていて、
 誰しもが想像する恐怖です。


■ところが、恐怖は必ずしも

 失敗だけで起こるわけではありません。

 なんと、


 成功することにも恐怖心を抱くことがあるのです。


 これを

 【成功に対する恐怖】

 といいます。


■なぜ、成功に対する恐怖があるのでしょうか?
 これは成功自体に恐怖を抱くわけではありません。

 成功した後の

 自分の居場所や環境の変化

 に対して、恐怖を抱くのです。


◇例えば、

 偶然、今回は成功したんだ、

 と思うこともその一つです。
 前回の『誉める』ことでもありましたね。

 こう思うとどうなるかというと、

  ▽成功が認められる

  ▽周りから評価される

  ▼次の活動において高い目標を掲げられる

 という流れがおこります。
 自分の立場が、
 今までよりも高いレベルにおかれるのです。

 しかし、
 偶然だと思う=自信が無い
 ということであり、

 自分はそのレベルにふさわしくない

 と考えるようになります。
 そして、

  ●そのレベルで失敗したら、
   また今までの環境に逆戻りする。

  ●周りに示しがつかない。

  ●ぬか喜びになる、惨めだ。

 という風に、
 成功に対する恐怖へと変わっていくのです。


◇他の例もにも挙げてみましょう。


  ●成功なんて望んでいない。
   今のままでも十分だ。

  ●成功したら目立つ。
   今までよりも振る舞いに気をつけないと。

 これは、
 今の環境が変化することへの恐怖です。


  ●もし上の地位についたら、
   みんなの態度が変わるかもしれない。

  ●成功したら、
   みんな足を引っ張ろうと思うかもしれない。

  ●うまくいったら、
   あいつだけ……と妬まれるかもしれない。

 これは、
 対人関係が変化することへの恐怖です。


  ●出る杭は叩かれるって言うじゃないか。

  ●きっと罠だ、罠に違いない。

  ●盛者必衰、あがったら落ちるしかない。

 というように、
 転落することへの恐怖もあります。


■成功に対する恐怖を抱くと、どうなるでしょうか。
 これは失敗に対する恐怖と同じです。

  ●未来へのビジョンが薄れてゆく。

  ●モチベーションや自信が下がってゆく。

  ●あと一歩、という踏ん張りがきかなくなってゆく。

 こんな可能性が出てきます。


◇恐怖心は、
 人間の心に2通り作用します。

 一つは、
 『失敗したくないから頑張ろう』
 と思うようになります。

 もう一つは、
 『失敗したくないから何もしないでおこう』
 と思うようになります。


 成功に対する恐怖は、
 ほぼ、後者に繋がります。


◇怖気づく気持ちを励まして、
 きちんと成功させるために、
 自分で工夫してコントロールする必要があります。

 そのために、
 今まで私が述べてきた内容を、
 生かしてみてください。

 恐怖に負けないで、
 まっすぐ突き進んでいってくださいね。



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━はねまが━━━
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃                              
┃ <失敗に対する恐怖、成功に対する恐怖>            
┃                              
┃     ●恐怖は、失敗に対してだけではなく、        
┃       成功に対しても抱くことがある。          
┃                              
┃   ●成功に対する恐怖は、                    
┃    モチベーションや自信の低下に繋がりやすい。     
┃                              
┃    ●怖気づく心を励ましたりしてコントロールし、        
┃    最後まで突き進むのがよい。            
┃                              
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



【参考図書】

  駆け出しマネージャーアレックスのモチベーションに挑む

     ダイヤモンド社(版) マックス・ランズバーグ(著)



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   ○超・初級な文章の書き方(基本)
:----------------------------------------------------------:



■小説作家のメルマガのくせに、
 文章の書き方などなどについて触れていない……
 そんな不届きなメルマガでございました(笑)

 ので、
 今回はひっじょうに簡単ではありますが、
 文章を書く際に気をつけなくてはいけない事柄を、
 少しばかり紹介したいと思います。

 なお、これより先は
 筆者が5年間文章を書いてきて培ったものであり、
 違った意見や、もっとやりやすい方法もあるかもしれません。

 あったらメールでこっそり教えてください(笑)


 また、引用はすべて、
 筆者の過去執筆作品より掲載しております。


■その1 <会話文と地の文>


◇小説は、だいたいが

 『会話文』
 『地の文』

 の2つから構成されています。

 かぎかっこから始まる文を会話文、
 それ以外の文を一般に地の文と言います。

 ちょっと見てみましょう。


:::::::::::::::::::::::::::::


「よーっす、修一おはよ」
「……おはよ、浩太」
 バンと強く背中を叩かれて、僕は少し不機嫌になった。


(我、純粋ナル醜女より)
:::::::::::::::::::::::::::::


 この場合、
 最初の2行が会話文、
 『バンと強く~』の文が地の文となります。


◇会話文では登場人物の台詞を表すと同時に、
 登場人物の性格・考え方・心理移行・人間関係を表します。


  ●がさつな言葉からは紳士な執事は出てきません。

  ●感情的になりやすいのか冷静なのか分かります。

  ●感情の昂ぶりは会話前とどう違うのか注目しましょう。

  ●呼び方で相手との関係上の距離が分かります。


 だから会話文と言えども、

 【 軽々しく考えてはいけないのです! 】

 物語を動かす上で、
 会話文ほど分かりやすく、
 また矛盾のしやすい表現方法はないのです。


 たまに会話文が適当で、

  ・これは誰の台詞なのだろうか、
  ・なんか30行前と主人公の性格違うんだけど、

 なんて文章をたまに見かけます。
 それでは物語に感情移入もしづらくなるでしょう。

 注意するべき点の一つです。


◇地の文ではナレーターをする他に、
 風景描写や会話文では書ききれない点を表します。


  ●今の主人公はどこにいるのか。

  ●この物語はどういう設定なのか。

  ●主人公は台詞を聞いてどうしたのか、どう思ったのか。


 などなど、
 書ききれないくらいの役割があります。

 風景描写は、
 細かく書けば書くほど読者が想像しやすいですが、
 あまりに多すぎたり難しいと、
 読者が間延びする可能性があります。

 うまく会話文とのバランスをとってください。

 筆者は会話文4行書いたら、
 地の文1行入れるようにしています。


◇会話文重視の文章はライトノベル寄り、
 地の文重視の文章は映像寄り、

 と呼ばれることがあるそうです。


 会話文だけで成り立つような文章は、
 テンポがよく、
 読者もそれにのって
 勢いで読めるようです。

 地の文をしっかり描くと、
 風景がありありと思い浮かべることができ、
 映像を他の読者とも共有しやすいそうです。


 貴方の好きなタイプを選んでみてくださいね。
 筆者は完全に後者のタイプです。



■その2 <三点リーダの使い方>


◇三点リーダとは『…』のことです。
 よく小説の中で、
 登場人物の台詞に多用されていると思われます。


:::::::::::::::::::::::::::::


「……都、ね」

「瑠汐さん、ですか……」


(初めて泣いた日より)
:::::::::::::::::::::::::::::


 なんて感じに使われます。
 小説を書き始めの人も、
 よく使っているような気がします。


◇日本人は間に全てを委ねるそうです。

「恐れ入ります、私、田中と申しますが……」

 この……に、
 言葉を発した人はその後の言葉を入れ、
 聞いた人もそれに思わず答えてしまうそうです。

 サラリーマンは間を大事にするのですね!


 小説でもこれは同じで、
 『……』を用いることで、
 その微妙な間を表現します。
 余韻を残すことで、
 その文章を意味ありげな感じにすることもできます。


◇ただし、使い方として、
 これは一字では使いません。
 『…』ではなく、『……』です。

 また『・・・』と表記する人もいますが、
 厳密にはこれも間違いです。
 『・・・・・・』なんてなったら、
 間があきすぎてしょうがないよ!!

 と思うのは筆者だけでしょうか?(笑)


◇また、使い道として、
 よく会話文で使われるのですが、

「……そうか、そういうことだったのか……」

 というように、
 前と後ろ両方についているのは、
 いささかしつこいように思います。
 前か後ろ、
 どちらか一つがいいと思います。


 くわえて言うと、

「……実は、お前のことが好きなんだ!」
「……あ、うん、私もなんだ」
「……結婚してくれ」

 のように、
 『……』から始まる文が何行も続くのは、
 しまりが悪いです。
 『……』の意味が無くなってしまいます。


 【たまに使うから効果があるのです!】


 『――』も同じです。
 皆さん、注意しましょうね!


 と言っている筆者も、
 『』を多用しまくりです。
 注意せねば……。




|| <次号のお知らせ>
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 まことに勝手ながら、
 来週、筆者がまるまる一週間、
 自分の家にいないため、

 規模を縮小し、
 号外という形でお送りしたいと思います。

 申し訳ありませんが、
 モチベーションについて(その6)は、
 再来週お送りさせていただきます。
 ご了承くださいませ。

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