■『HANEMAI MAGAZINE』通称『はねまが』は 『 読んでいただいているすべての人を応援しよう 』 というコンセプトのもと配信されているメールマガジンです。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● || <久遠寺蒼の呟き>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■こんにちは、久遠寺です。 一週間、空いてしまいまして、ごめんなさい。 PCの前にいられないような状態だったためです……。 小さいことでも、 これからは毎週アップできるように努めたいと思います。 どうぞこれからも、よろしくお願いします。 || <今回のトピック>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ◎モチベーションについて(その4) ○夢について :----------------------------------------------------------: ◎モチベーションについて(その4) :----------------------------------------------------------: ■前回までにおいて、モチベーションをあげるには 【 5つのステップ 】 があることを紹介てきました。 ●明確な目標を持つ ●モチベーションを高める素材を見つける ●自信を持つ ●とにかく行動を起こす ●限界を知る ◇今回はこれらの事柄を生かす方法の一つ、 【誉めること】 について紹介したいと思います! ■誉めるということ、 これほどモチベーションや意識を 高めることのできる手段はないでしょう。 誉められると、 自信ややる気がでてきます。 これからの 未来へのビジョンを描きやすくもなります。 ◇ただ、 闇雲に誉めればいい、 というものでもありません。 自分や相手の心に響くものでなくては、 いけません。 ■よくある誉め方の一例です。 ●今回はすごく良かった。成功したね。 でも こうすればもっとよくなったかもね。 いかがですか? どこかで聞いたことはありませんか? ◇上のような誉め方をされて、 貴方は気持ちよく喜べますか? きっと、 素直に喜べないと思います。 ◇人間の心として、 喜ぶ時はとことん喜びたくなるものです。 そこには、 自分への讃美ややる気を損なう要素は 含まれてはいけないのです。 もしも反省をしたいのであれば、 それはとことん喜び終わった後に すればいいのです。 さすがに、 その時間すら無い、 というような状況はあまりないでしょう。 ◇さらに言うと、 自分より立場が上の人間は、 最終的には批判をするものだ、 と心のどこかで思っている節があると思います。 欲求にも繋がってくるのですが、 『認められたい』と思う気持ちは、 相手が簡単に認めてくれない、 という認識の上に成り立つ欲求なのです。 ◇とは言っても、 やはり反省したり、 訓示を与えなければいけない、 そんな場面は出てきます。 それでも、 誉める時には素直に誉めてあげましょう。 ■この、 誉める時のポイントを 4つ 紹介したいと思います。 ■1つ目。 【 本気で誉めていることを具体的に示しましょう 】 ◇『良かったよ』の一言だけで、 貴方は相手が本気で誉めていると思いますか? おそらく、思いません。 なぜなら、 ●自分の活躍を見たのか判断できない ●誉めているのか皮肉なのか分からない からです。 ◇つまり、 その誉め言葉を信じることができない のです。 その誉め言葉を信じさせるのは、 いたって簡単です。 具体的に示せばいいのです。 ●良かったから、次も頼む。 ●良かったので、他でもよろしく。 のように、 次もあるぞ、 将来また頼むかもしれない、 というニュアンスを与えてあげると 信憑性が増します。 ◇個人的な意見ですが、 今までの君では考えられないくらい~ というくだりの誉め方は 避けた方が無難だと思います。 それはつまり、 ある意味で、 過去の相手を否定していることに繋がります。 誉める時はとことん誉める。 否定の意味合いを持つ単語は、 使用を控えた方が効果があると思います。 ■2つ目。 【 なぜ良いと思うのか具体的に説明しましょう 】 ◇相手が誉め言葉を信じたとして、 次に相手が思うのは、 なぜ誉め言葉をかけてくれるのかが分からない です。 もう一つ言えば、 なぜ誉めるのかが分からない ということです。 ◇人間の抱く恐怖は二つあります。 一つは失敗に対する恐怖、 もう一つは成功に対する恐怖、 です。 これに関しては、 次号で詳しく説明します。 ◇自分の活動に対して、 自信があまり無かったり、 不安に思っている人に対する賛辞は、 時に相手を混乱させる場合があります。 ですので、 ●どこが良かったのか、 ●どういうところが評価できたのか、 をきちんと相手に説明してあげましょう。 そうすれば、 どこが評価されたのか理解できるので、 相手もほっと胸を撫で下ろすと思います。 ■3つ目。 【 相手の能力が成功に導いたことを示しましょう 】 ◇自分の成功は、 時の運や偶然で成功したんだ、 と思っている人は多いです。 身に覚えはありませんか? 本気で思っていなくても、 謙遜する時にそんな言葉を使っていませんか? たまたまだよ、 タイミングが良かったんだよ、 なんて言葉、口にしたことはありませんか? ◇私が常々思っていることは、 運も実力のうち ということわざです。 これは本当だと思います。 じゃあ運の無い人はダメダメなんだね! なんて、落ち込まないでくださいね。 ここでは軽く書きますが、 運での成功だと思ったことは、 実は経験や理論における、 何かしらの無意識反応があったからこそ、 成功したのだ、と思っています。 ◇かと言って、 そんな理屈っぽいことを 誉める場面で言ってもしょうがありません。 上のことだって、 要約すれば、 それは運じゃなくて実力なんだよ! ということになるのです。 だからそこを誉めてあげてください。 ●着眼点が良かったよ。 ●誰も考えなかったことを 思いついたのがすごかった。 などなど。 もっと誉めれば、 君は○○の才能がある! なんて言っちゃってもいいかもしれません。 本当にそう思ったのなら、 出し惜しみするのは、 かえって損になる場合があります。 ■4つ目。 【 埋もれている才能と自信に気づかせましょう 】 ◇上に書いた、 運も実力のうちうんたら に繋がってくるのですが、 相手の潜在能力を引き出してやるのも、 一つの誉めパワーです。 気づいていなかった能力を挙げ、 それをとことん誉めましょう。 相手は最初びっくりすると思いますが、 うまく誉められたのなら、 きっとその気になると思います。 やる気やモチベーションもあがるでしょう。 ●君の批評を見て、 写真家としての力があると感じたよ。 ●今回のような力を発揮していけば、 きっと一流になれると思うよ。 ■これできっと、 説教くさい人 から、 親しみのある人 に変われると思いますよ!(笑) ◇相手がもしもやる気が無くなっていたり、 自信をなくしていたら、 上手に誉めて、 その内面に秘めた炎を燃え上がらせてあげましょう。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━はねまが━━━ ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ ┃ <誉めるということ> ┃ ┃ ●誉める時に気をつけることは、 ┃ 闇雲に誉めればいいわけではない、ということである。 ┃ ┃ ●誉める時にはとことん誉め、 ┃ 反省したりするのはその後にするのが良い。 ┃ ┃ ●うまく誉める時には、 ┃ 4つのポイントがある。 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■次号は、 知っておくとためになる、 【失敗に対する恐怖、成功に対する恐怖】 について紹介します。 【参考図書】 駆け出しマネージャーアレックスのモチベーションに挑む ダイヤモンド社(版) マックス・ランズバーグ(著) :----------------------------------------------------------: ○夢について :----------------------------------------------------------: ■先日、母に茶道を習っていた時のこと。 『夢』という言葉についての、 興味深い文章を教えてくれたので、 抜粋しつつ紹介したいと思います。 普段思っている『夢』とは、 ちょっと違う意味合いを知ることができますよ。 ■人々は、 『夢』 の一字にいろいろな意味を持たせて使っています。 ●今の若い者には、どうも夢がない。 という場合では、 未来や希望という意味で使われます。 ◇禅者はこの意味で、 夢という言葉を使わないそうです。 もちろん寝ている時に見る夢の意味でもありません。 ■かの有名な、 織田信長の「敦盛」という舞に出てくる 有名な言葉をご存知でしょうか。 『人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり』 これは信長公記の一節として登場します。 また、「敦盛」は平家物語の一部です。 禅者が用いる夢とは、 まさしくこの夢――畢竟夢のことを指すのです。 ■畢竟夢の「畢竟」とは、 【 最終的には一つの結論に達すること 】 という意味です。 つまり、 生を受けたものは必ず滅びる、 人間はいつかは死ぬんだ、 という意味になります。 それはどんなに理論立てしたとしても、 覆すことのできない『事実』なのです。 そして、一度しかありません。 ◇人は生物の本能として『死』を恐怖の対象とし、 自分の死を考えたがらないものです。 でも回避することはできない。 だったら、 この『死』から目をそらさず、 まともに向き合ってこの事実を認め、 その上で生きがいのある生き方をしよう、 というのが叡智ある人の生き方である、 と禅者はしています。 ■平安時代後期の貴族の考え方をご存知ですか? だんだん生活が苦しくなってきた貴族は、 こう考えます。 ▽所詮、現の世界は仮の世である。 ▼死後の世界、来世こそが真の世である。 という来世主義の生き方をします。 極楽浄土の考えですね。 法然が開祖の「浄土宗」も、 ちょうどこの頃にひろがりはじめます。 戦国時代の人たちの考えはどうでしょう。 ▽どうせ人生は短い。 ▼欲望のままに、 おもしろおかしく暮らすのが良い。 という享楽主義の生き方を結論づけます。 上でも挙げた織田信長らは、 ▽どうせ一度は死ぬのだ。 ▼だったら後世に名の残ることをしよう。 という冒険主義的な考え方をしました。 ただこれら3つは、 禅者の考え方の視点に立つと、 正しい結論と断定することはできません。 ■禅者の考えとしては、 人間はいつか死ぬからこそ、 生きていることが貴いのである、 としています。 だからこそ、 今日一日、唯今の一刹那を大切にし、 悔いなく力いっぱいに生きよう、 と思おう、というわけです。 これが、 「夢」の一字から帰結さるべき、 正しい生き方なのだといいます。 ■お茶の世界では、 「一期一会」という言葉が大切にされています。 ●同じ茶席に着いた人と、 もう二度と会わないかもしれない。 ●この素晴らしい茶器を、 もう二度とお目にかかれないかもしれない。 だからこそ、 この出会いを大切にしよう、 というのが一期一会の意味になります。 この考え方も、 禅者の生き方の上に立ってこそ 成り立つものでしょう。 ◇敦盛の一節は、 ●人生は五十年しかないんだ……儚いなあ。 と思うだけでなく、 ●五十年しかないのだから大切に生きるぞ! という意味も込められているのかもしれませんね。
過去記事:はねまがVol.4
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